「その練習方法ってどんなことするの?」練習名と中身をざっくり知りたい人へ!




イラスト大教室ではさまざまな練習にメンバーみんなが取り組んでいます。

↓イラスト大教室の公式サイトはこちら↓

大教室には練習に取り組む部屋は大きく分けて2つあります。

練習を投稿する部屋

デサクロ部屋…初心者&基礎はまずこっち!ピン留めにあるおすすめ教材に取り組んだ画像を投稿しましょう。

自主練ラボ…おすすめ教材以外の取り組んでみた練習方法なんでもこっち。家族のスケッチもこっち。

デサクロ部屋は、デッサンとクロッキーの専用の部屋なので「デサクロ」と略して呼んでます。基礎の基礎!

自分らしいオリジナリティのある線や表現ではなく、見たまま人体のバランスやポーズを練習します。

思い込みに騙されず「正確に描く、嘘を描かない」練習の部屋です。

※デサクロ部屋は、初めて描く人が「何に取り組めばいいかわからない」と混乱するのを防止するため、おすすめ教材の練習のみの投稿でお願いしています。

で!

今からそのもう一つの自主練ラボでなんか当然のようにみんなが話してる練習方法がそれぞれどんなものなのか、解説していきます。

クロッキーじゃ物足りなくなって「もっと他の練習したいな。みんなが言ってる〇〇ってなんなんだろ?」って思ったら見に来てね〜。

かざり
大教室が続いていく過程で、みんながそれぞれ自主的に見つけてきてやり始めた練習方法の集合体なので、取り組んでる人も試行錯誤中だよ!

習得には時間がかかるものだから欲張らず焦らず頑張りすぎず無理をせず遠くではなく今の自分を見て!無理せずゆるゆる楽しさを大事にしていこう〜!

クロッキーまでで今は充分!という人は焦る原因になるかもなので見るとしてもサラーっとでどうぞ!

↓知りたい【練習方法】をタップしたら飛べるよ!↓

【ジェスドロ】ってなに?

パッと見、クロッキーと区別がつきにくい“ジェスドロ”。

でも全然違うよ!

正式名称はジェスチャードローイング

クロッキーとジェスドロの違い

クロッキー…「見たものを見えたまま」「シルエットを正確に追う」という、自分の脳みその思い込みに騙されず目の前の肉体をそのまま目でトレースするようにアウトラインを追う練習。

正確な人体のポーズの基礎とバランスを自分に覚えさせる。

ジェスドロ…ジェスチャーと名乗る通り動きを捕まえるのが重要なポイント!動き、勢い、力の方向を捉えて肉体を単純な形態に置き換えたりして“動き”という演出を加えて再構成して描く。

現実の人間のポーズを元ネタに、表現したいようにデフォルメを加えたり、キャラクターチックで魅力的な動きに置き換える練習。

全身を描くのが苦手な人はまず、クロッキーで【見たまま描く】ができるようになることを目指しましょう。

脳みそってびっくりするくらい思い込みで自分のこと騙してくるから、人体比率の基礎知識と人間の身体のバランスルールを学んで思い込みを排除してありのまま、嘘を描かない状態をまずはクロッキーを繰り返すことで目指します。

人体を単純な形態(立方体や球、線など)に置き換えて大きな動きを捉え、それを元に演出を加えて表現するのは基本の人体が描けないとちょっと難しい…!

なので、ジェスチャードローイングに進む前に『見たまま人間を描ける』状態になっているのが理想です。

できればデッサンの基礎形態も描けるようになってから挑戦した方がスムーズ。立体の理解がないとうまく演出して動かすことができません。

クロッキーは無心に、思い込みを捨てて描き写す作業。

ジェスドロは想像力も使いつつ、動きを捉えて再構成して演出したものを描き出す作業。

立体のルール、人体比率やバランスの知識を覚えたり見たまま描けるようになるのをすっ飛ばして、いきなりジェスドロに挑むのは米を炊かずにおにぎり作ろうとするようなものかも。生米じゃバラッバラでまとまらないので何やってるかわからなくなりがちです。

自分の段階と、到達したい地点、練習の目的を理解して取り組むと迷子になりにくいでしょう。

自分の段階の目安

基本の人体比率は覚えてる?手足をちっちゃく描いてない?

(人体比率は知識なのである意味暗記だよ〜)

到達したい地点の目安

6〜8頭身のイラストが描きたい?正確な人体が描けるようになりたい?

(デフォルメキャラだけならクロッキー突き詰めなくてもいいかも)

なんて、長々と人体描くならまずはクロッキーを!って言ったけど楽しくやれるなら実際はなんでもOK。

楽しく続けることが最短ルートなので、クロッキーが楽しくなかったらジェスドロや他の練習方法で数をこなすのも全然アリだよ!

かざり
やってみて「クロッキーと同じになるな…」ってなる場合は「見たままじゃない!ポーズの動きを捕まえて強調する!私は演出家!」と思ってやってみるといいんじゃないかな。

ジェスドロは、ジェスチャー(動き)を描くんだよ〜!

ジェスドロを学ぶおすすめの本

ふるり
ジェスドロを深めるときにおすすめの本はこちら!

「リズムとフォース」もよく参考にされてると皆さん言ってるよ!

【じぇすどろパーティ】って?

美術書を多く出しているボーンデジタルさんが主催で毎週木曜日20時に投稿しているジェスドロ練習動画のこと。

動画内の時間構成

10ポーズ30分くらいの動画
・1分が5ポーズ
・2分が4ポーズ
・5分が1ポーズ
の順番で流れます。

ふるり
モデルさんが衣装をまとってポーズを取るよ。

アウトラインが複雑になるので、クロッキーには向かない動画!
その分、印象を捉えるためのジェスドロに向いてます。

Twitterのアカウントはコチラ
静止画も追加で出してくれてるので、ここからしかチェック出来ないと思います。
タグをつけて投稿すると反応をくれます。

豆もやしって?

ジェスドロパーティさんは、頭部と背骨の動きのラインを『豆もやし』と呼んでいます。

「最初は豆もやしからでOK!」と初心者のハードルを下げるための言葉なので、どんどん豆もやしを量産するところから始めてみましょう。

Twitterなどで【豆もやし栽培祭】などの企画も実施しているそう。

大教室の自主練ラボに投稿するときは、「豆もやし」ではなく、「ジェスドロ」「ジェスドロの豆もやし」と表現してくれた方が、知らない人にも伝わるので親切です。

かざり
本物の豆もやしの家庭菜園の場合は、スケッチなら自主練ラボ、記録日記はお絵描き掲示板へ。

【チャタスケッチ】、【チャタさんの動画】ってなに?

パントマイマーチャタさんによるスケッチ用のポージング動画。

スケッチやジェスドロ向き。

チャタさんの動画
かもめ
ひとつの動画につき、1分ポーズが3つまたは4つと短いから、他のデッサン用動画に比べて手軽でスキマ時間でのクロッキーやジェスドロにオススメだよ。

【8つ勉】って何のこと?

ボーンデジタルさんが定期開催している有料のオンラインセミナー。

絵を描くための手段やレベルアップする方法を8つに絞って2日間で勉強する。

【楽しみながら上達する】絵を描くのが楽しくなる8つの勉強法オンラインセミナー

絵を描くための8つの勉強法の導入の仕方を教えてくれます。

絵がうまくなりたくても自分では何を勉強したらいいのかわからない!と言う人にいいかも。

「何に興味を持ってるか、楽しいか。」

「どんな勉強がしたいか。」

絵を描くことの指針になるような講座です。

8つ勉講師のYouTube

YouTubeの内容は、ジェスドロ、絵についての談義や雑談など。

セミナーを開催する時は情報も告知されます。

【カラースケッチ】ってどんなの?

きの

写真や実物を見ながら色つきでスケッチする練習方法。

観察眼を鍛え、主にカラーリングやライティングを強化するために行います。

目的によってやり方が色々
  • 写真から色をスポイトしてどんな色が使われているかを確認する。
  • 自分で色を作ることで「見る目」を強化する。
  • 光の当たり方やそれによる色の変化を学べる。

実物を見ながら、さらに写真から色をスポイトしながらスケッチをすることで、写真をただ見ているだけでは把握しきれない色の変化に気づけます。

現状の自分の表現にはない、実際の色や光を感じることができ、空間把握能力も強化できます。

きの

ライティング感覚の強化には明暗だけを見て白黒でスケッチする「バリュースケッチ」もオススメです。

スケッチ(特に実物を見ながらのスケッチ)の重要性についてはコンセプトアーティストのヒロさんの配信で学ぶことができます。

【3ヶ月上達法】って何それ!?

イラストレーターのさいとうなおき先生が考案する「3ヶ月でイラストがうまくなる上達法」のこと。

にくQ
目指したい絵柄の人を決めて、PDCAサイクルを高速で回しながら3ヶ月過ごす少し厳し目のトレーニングだよ!

 

にくQ
3日間バージョン、8分バージョンなど変形型もあるよ!

【たてなか流】ってどういうの?

ジェスチャードローイングの一種。

アニメーター立中順平さんの本を元に人物の動きをシンプルに捉えていく練習方法。

たる
ボーンデジタルさんのYouTubeで一部内容が見れるよ。
たる
アルファベットのDの字と最低限の線で描いていく所から始めるので、いきなりジェスドロやアナトミーに取り組むにはハードルが高いと感じる人にもいいかも。

アナトミー…解剖学。この場合人体解剖書の勉強や模写などの練習を指す。

【フィルムスタディ】とは?

絵作りのバリエーションを増やすため、映画のシーンをスケッチしていく練習方法。

構図や色彩、明暗、パースなど、絵作りに必要な要素を学ぶ。

フィルムスタディのやり方
  1. 映画の印象的なシーンで一時停止する
  2. 構図をスケッチ、明暗などをざっくり捉える
  3. 絵作りの上で気づいたことや参考になりそうなことをメモする

ふるりさんのフィルムスタディの様子

ふるり
漫画にも役立つと思います。
学び方は好きな映画を一時停止して、ショットを描き写します。
描き写す時は要素をひとつに絞ること。
明暗なのか、構図なのか、色なのか、など。

フィルムスタディ参考書籍

ふるり
絵作りの基本を概念的に解説してくれているのがこちらのVison
ふるり
こっちは映画の基本的なショットの説明。映画のショットを実際に使って説明されていてすごく分かりやすい。

【下田スケッチ】ってどんなの?

下田健太郎さんのスケッチ本シリーズ。

スケッチのコツや観察してわかったこと、絵に置き換えるときの考え方などがわかりやすく説明してある書籍。

noteで全文無料公開されています。

おその
スケッチする時にどこを見たらいいのかがシンプルに描かれていてとても分かりやすいです!
アタリのとり方から描かれていて丁寧〜

Twitterアカウント下田スケッチ【絵の描き方】 @simodasketchで発信されてるtipsもかなり分かりやすい。

おその
わたしは模写したり、クロッキーやスケッチが上手くいかない時にたまに見返して復習してます!

美術解剖書【ソッカ】にどんな風に取り組んでる?

めちゃくちゃ分厚い、イラストベースの美術解剖の解説書。

7000円以上する本だけど、密度はお値段以上!

ソッカを取り入れた練習方法でぐっと上達した方のnote

大教室メンツは、この人体知識鈍器書籍を普段の練習にどう活かしているのか聞いてみました。

それぞれの練習方法

おにく
私の練習法なんだけど、
まず読みながら「なるほど!」と思ったことをメモする。
・比率、骨、関節、筋肉がどうなって動いているのか?理解するように。
・見本を模写
・自分の絵柄に落とし込むとどうなるか?

そして絵を描きながら関節が分からない時など辞書として調べる!

おにくさんの練習ノート

きの

ソッカは私もおにくちゃんとだいたい同じ〜!

でも模写は途中でやめちゃった!

ふるり
私はクロッキーをしていて、体の稜線や今どこを描いてるのか、毎回ソッカで復習してました。
ソッカは1度簡単に目を通し、何が描いてあるのか確認し、クロッキーで分からないところを見返す感じ。
で、何度も確認するところは苦手なところなので、そこにインデックスつけて模写したりしました。

他にもあるよ人体解剖系の本

かざり
ソッカだけでなく、このあたりに取り組んでるメンバーもいるよ。

モルフォは図書館にある確率も高い!

練習法は他にもさまざま!一気に全部やるのは無理!!

みんなが取り組んでいて、話題に上がりやすい練習方法をばーっと解説しました。

大教室が続いてきた過程でひとりひとりが共有してくれた情報の集合なので『いっぱいやることあるな!』って感じたかもしれないけど、最初から一気に全部に取り組んだ人はいません。

だいたい大教室に入って半年〜1年くらい、まずはクロッキーを続けて、ドリルに取り組んで…の上でやり始めてる人が多いです。

最初からみんながこれだけの知識を持ってたわけではなく、大教室に滞在する上で、

「こんな練習方法見つけた!」

「〇〇ちゃんが紹介してたのをやってみた!」

「この本が参考になるよ!」

と、やりとりをしながらそれぞれが練習に取り組んでいます。

「やってみたけど合わなかった!」「自分の表現にはそこまで正確な人体知識は必要ないかも」などなど、トライしてみてからわかることもいっぱい!

高い本や有料講座は、ある程度目が育ってからトライしよう!

クロッキーを続けて、作品を仕上げて発表して、いっぱい描いてきた過程でどんどんいろいろなものが見える目に変化していきます。

絵に対する解像度が低い状態で有料講座や高い本に取り組んでも、内容自体が理解できなかったりします。

でも、描き続けているとどんどん目が見えてきて「こういうことか!」とわかるようになります。

また、自主的に練習すること自体があんまり…参考にせず自己流で満足しちゃう…という人だと有料講座も有意義な技術書も決済しただけで満足してしまう可能性があります。

自分がちゃんと生かせるものは何か、無理のないペースはどんなものか、大教室をどういう風に使っていくかでだんだんわかってくると思います。

どの練習も「今の自分なら理解できそう!」とちょっと思えるようになってから手を伸ばしてみることをおすすめします。

人体の基本バランスも掴めていない(頭が大きく手が小さいとか、全身クロッキーのつもりなのに顔ばっかり描いちゃうとか)段階でどんどん先に先に目新しい練習法を試しても基礎が固まってないと「それっぽい…?なんか違う…?」から抜け出せません。

今自分から見てめちゃくちゃ上手な人もずーっと「もっと練習しないと」と思い続けているので、今後もまた誰かが面白い練習方法を見つけてきてくれるんじゃないかなと思います。

という感じで、練習方法を紹介してきましたが、「イラストの仕事をしたい!」という場合は絵の技術よりめげずに営業するメンタルやメールに即返信できる気力、人柄の方が大事だったりします。

画力を磨けば売れっ子になる!というものではないので、目的に応じて気力と時間を上手に使えますように!

かざり
絵の道は果てしなくゴールは永遠にないので、焦らず、比べず、いくら休んでもいいから『続ける』ことを大事にゆるゆる一歩一歩続けていきまっしょい!

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