先日、私のところへ不審な電話がかかってきました。
幸いにも被害などはなかったのですが、なかなか体験する機会もない出来事だったので、着信から通報までの流れを注意喚起も込めて書いていきたいと思います。
もくじ
不審な電話とのやりとり
着信があったのは午前中、見知らぬ携帯電話からの着信でした。
私は在宅で仕事をしており、クライアントから電話で確認がくることもあるため「仕事の電話かな?」と思いながら電話に出ました。
ちなみに、携帯電話からの番号通知でした。
「警視庁のものですが…」
20代くらいの、一般的なコールセンターのスタッフのような男性の声でまず名前を確認されました。
「この電話番号は桐山かざり(仮)さんのものでしょうか?」
確認されたのは私の氏名でしたが、旧姓でした。
仕事には旧姓で対応していることもあるため特に疑問にも思わずYESの旨返事をしました。(今から思えば、ここで電話番号と名前の情報の正誤という情報を提供してしまってる!)
以下はそのやりとり
警視庁は霞ヶ関にひとつですし、どこもくそもないんですけどね。
おそらく相手側に入っていた情報は私の電話番号と旧姓氏名だけで、現住所までは把握できていなかったんだと思います。
そのため「神奈川県警ですが…」「岐阜県警察ですが…」などの細かい特定を元にした担当区域での警察署名は言えず、警視庁という名乗りになったのかと推測します。もちろん、自分の住んでいる都道府県を飛び越えた警察に直電されるような身の覚えはないので、すぐに「怪しい!」と思うことができました。※フォロワさんにご指摘いただいたんですが、警視庁は東京都の警察で、県警を飛び越えた存在は警察庁だそうです。
私がこの人生で警察から電話がかかってきたのは「盗難されていた自転車が見つかった」というものだったのでまず自転車の盗難?と想像しましたが私名義の自転車は全て手元にあるし、霞ヶ関からわざわざ盗難自転車についての連絡はないだろし、その説はすぐ頭から消えました。
通報先は110番
まず警察専用相談電話にかけてみた
これは通報しとかないとな、と不審な電話の通報先はどこかなと調べたところ、警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号「#9110」番が見つかりました。
スマホから#9110をプッシュ、なかなか繋がらず何度か掛け直しました。
不審な電話があったので通報したい旨伝えると、すぐに110番にかけるように言われました。
110番へ電話
110番に「先ほど不審な電話があったので情報提供したい」と伝えると、氏名、住所、電話番号を確認されました。
電話の向こうでは住所からおそらくGoogleMAPでうちの家を確認しているようで、細かい道順など確認されました。
「近くの交番からすぐひとり参りますんで、詳しいことお話ししてください。」
ということで電話を切り、お巡りさんがやってくるのを待ちました。
詐欺グループ側の電話番号を情報提供して終わりかと思いきやお巡りさんが直接うちまで来る、ということになったので少し驚きました。
しかし、氏名と電話番号が詐欺グループ側に掴まれてるということを想像すると直接駆けつけてくれる、というのは安心できるように思いました。
警官到着、事情聴取(10分くらい)
20分ほどしてお巡りさんが我が家へ。うちはすごく入り組んでいるので道に迷っていたそうですが、連絡がきてすぐに出たんだろうなあと思います。
まず氏名、電話番号と生年月日を確認されました。(誰にでもその確認をするそうです。)
電話があった時間、かかってきた電話番号と会話の内容などをお伝えして全体のやりとりは10分もかかっていなかったと思います。
では、と玄関を閉めるとトランシーバーで報告のやりとりをしている様子が聞こえてきました、そして再び戻ってこられて地域の安全メールにこの情報を流していいか確認されました。どうぞどうぞ。
住んでいる区域での防犯情報がわかるメールマガジンがあるんですね。
安全安心メール、防災メール、防犯メール、不審者情報の情報を集めたサイト
自分の住んでいる区域の不審者情報など、子供の安全のためにも登録しておこうと思いました。
「怪しいな」と思ったら
不審な電話に対して警察の方から教えていただいた対処法はこんな感じです。
とにかく、相手は騙すプロなので怪しいと思ったら話を聞かないこと。
聞いているうちにどんどん信じそうになってしまうそうです。
- 掛け直すからと言って電話番号を聞いて即切る
- 相手の名乗った先(警察、保険会社、家族)の電話番号を調べる
- 調べ先の電話番号にかけて確認する
- かけてない→偽物!
- もし出なかったら「緊急性がない」→偽物!
⑤についてですが、不審な電話は判断能力を奪うため「カード情報が漏れたからすぐに住所教えて!」「すぐにお金が必要だから助けて!」ととにかく急かす傾向があるらしく、家族や知り合いを名乗っていた場合は、相手方に電話を掛けてもすぐに電話に出ないということでもう嘘、とわかるわけです。
緊急時に助けを求めた相手から折り返し電話があったらすぐに出ますよね。
私が咄嗟にとった行動は正解だったんですね。電話番号教えてもらえずに切られましたが…。
どこから情報が漏れたのか
どこから情報が漏れたのか、ということを考えると不安になりました。。
企業からの個人情報流出なのかと不安がっていたら、警察の方は「大学など、学校の名簿を売る人がいる」ということを教えてくれました。
旧姓だったので、明らかに数年前の情報となるため学生時代の名簿などの可能性が高いそうです。
また何度もこういった電話がかかってくるようであれば電話番号の変更も視野に入れておこうと思いました。でもいろんな手続きを書き換える必要性を思うと電話番号の変更は非常に面倒くさい!
しかし、110番の方も警察の方も「携帯電話にかかってくるのは非常に珍しい」と言っていました。怖い。
まとめ
不審な電話がきたら相手に電話番号を確認してすぐ切る!
とはいえ、そもそも「怪しいな」と思えなければホイホイ氏名と住所、カード番号などの情報を教えてしまう可能性もあります。
最近は「あなたが裁判員制度で採用された」という内容がブームだそうです。
日頃から警察や銀行、保険会社などを名乗る電話が個人情報の確認を求めることに対してすぐに信じずに怪しいなと思えるセンサーを磨いておきたいところですね。
※うっかりTwitterに不審な電話がきたという内容を投稿してしまったのですが、怪しい電話がかかってきた時刻などから電話番号と私のアカウントが紐付け恐れもあるためツイートは削除しました。